トランプ前米大統領は23日放送のFOXニュースのインタビューで、北朝鮮の金正恩総書記との接触を再び試みる意向を示した。金氏を「非常に賢い人物」と評し、関係改善への意欲を見せた。再接触への言及は、2期目を目指す活動の中で初めてとなる。金氏は米国に「最も強硬な対抗策」を取ると警告する一方、対話の可能性を完全には否定しておらず、情勢を見極めている段階だ。
トランプ氏は1期目の任期中に金氏と3度の首脳会談を行い、「ラブレター」とも称された親密なやり取りを誇示したが、非核化の進展には至らなかった。会談の決裂以降、金氏は米国への不信感を深めているが、トランプ政権が北朝鮮政策を見直し、核保有国として認める場合、対話に応じる余地を残している。
トランプ氏はインタビューで、2017年の就任時にオバマ前大統領から「北朝鮮が最大の脅威」と伝えられたことを回想。そして、金氏と再接触する可能性について問われ、「そうするだろう」と回答した。ただし、具体的な時期や手段については明言しなかった。このインタビューは22日に収録された。
画像: カナロコ