米ロサンゼルス北部で山火事発生 3万1000人に避難命令、被害拡大中

米ロサンゼルス北部で山火事発生 3万1000人に避難命令、被害拡大中

 米カリフォルニア州ロサンゼルス郡北部の町キャスティーク周辺で22日に山火事が発生し、住民に避難命令が出された。ロサンゼルス郡の消防当局によると、火事は午後5時時点でロサンゼルス郡とベンチュラ郡に広がり、焼失面積は3600ヘクタール以上に達し、消火率は0%だという。損傷や破壊された建物は報告されていない。

 キャスティークはサンタクラリタ市の北西約24キロに位置し、エンジェルス国有林と隣接。約3万1000人に避難命令が出され、さらに2万3000人には避難警報が発令されている。

 オロラテクノロジーズが用いた衛星データによると、キャスティーク・レイク北部で午前10時45分に火災が検知され、カリフォルニア州消防当局では午前10時53分に火災発生を確認したと発表している。

 火災地域は主に低木や草原が多く、森林の面積は限られている。エンジェルス国有林の広報担当者は、密集した低木林と乾燥した気候が火災の急速な拡大を招いていると説明。近隣には住宅地も存在しており、危険な状況が続いている。

 森林局は、エンジェルス国有林全域を今月24日まで一般開放中止とする措置を取っている。