パレスチナ自治区ガザ地区の文民保護当局によると、15日、イスラエルとイスラム組織ハマスが停戦に合意した数時間後、ガザ市で相次いだイスラエル軍の攻撃により、少なくとも45人が死亡したとのことです。同当局によれば、沿岸部のシェイク・ラドワン地区付近の住宅地が攻撃を受け、少なくとも20人が死亡。その近隣の住宅地でも別の攻撃で15人が死亡、20人が負傷しました。
現場の映像には、崩壊した建物から人々を救出する様子や、負傷した子どもたちが運ばれる姿、担架で手当てを受ける光景が映っています。
さらに市中心部のリマル地区では、イスラエル軍の爆撃で家屋が倒壊し、5人が死亡、10人が負傷しました。ダラジ地区でも住宅地への爆撃で5人が死亡しました。
ガザ市のアル・アハリ病院の責任者は、多くの負傷者が搬送されたと述べ、停戦が発効する19日までの間、ガザ住民にとっては「暴力と苦痛」の70時間になると指摘。停戦発表後も攻撃が続き、イスラエル軍は「できる限りの危害を加えようとしているようだ」と語りました。