三菱UFJ銀行貸金庫窃盗事件 被害70人・総額14億円に拡大、役員5人の報酬減額処分

三菱UFJ銀行貸金庫窃盗事件 被害70人・総額14億円に拡大、役員5人の報酬減額処分

 三菱UFJ銀行の貸金庫で発生した顧客金品盗難事件に関し、同行は16日、半沢淳一頭取を含む役員6人の報酬減額処分を発表した。半沢氏は月額報酬を3カ月間30%減額する。また、被害顧客数が約60人から約70人に増加し、被害総額は約14億円に達した。堀直樹会長と貸金庫を管轄する山本忠司常務執行役員も、半沢氏と同様に月額報酬を30%減額(3カ月)。副責任者である山田直人常務執行役員と北村慎常務執行役員は、月額報酬を20%減額(3カ月)とした。

 被害の規模はさらに拡大する可能性がある。同行は補償手続きを進めており、10日時点での補償額は約7億円(40件)となっている。