三菱UFJ銀行の元行員が貸金庫から十数億円相当の金品を盗んでいた事件で、警視庁は46歳の元行員の女を窃盗の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは三菱UFJ銀行の元行員で、東京・練馬区に住む今村由香理容疑者(46)。昨年9月、勤務先の練馬支店の貸金庫で、男性顧客2人が預けていた金塊約20キロ(2億6000万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
当時、支店長代理を務めていた今村容疑者は、貸金庫の管理責任者でした。銀行の調査に対し「投資に使った」と説明していたといいます。
三菱UFJ銀行によると、今村容疑者は2020年4月から昨年10月までに練馬支店と玉川支店で約60人の顧客の貸金庫から十数億円相当を盗んでいたとのことです。
また、発覚を遅らせるため、他の客の貸金庫から現金を補填していた疑いもあるとみられています。
三菱UFJ銀行の半沢頭取は先月の会見で、今村容疑者が「大変申し訳ない」と話していたことを明らかにしています。