北朝鮮兵捕虜、『訓練に行くと思っていた』と証言 ウクライナが聴取内容を公開

北朝鮮兵捕虜、『訓練に行くと思っていた』と証言 ウクライナが聴取内容を公開

 ウクライナ保安局は11日、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が捕らえた北朝鮮兵士2人について、うち1人が事情聴取で「ウクライナとの戦争ではなく訓練に行くと思っていた」と証言したと発表した。北朝鮮軍が兵士らに派遣の目的を説明しなかった可能性があるという。保安局は、ベッドで横たわる兵士がストローで飲み物を飲みながら何かを説明している映像を公開した。捕らえられたのは、2005年生まれのライフル兵と1999年生まれの狙撃兵の2人である。

 ライフル兵は2021年に北朝鮮軍に入隊し、訓練に参加するつもりだったと証言。ロシア南部トゥワ共和国で登録された偽名のロシア軍身分証明書を所持しており、2024年秋にロシアで受け取ったと語った。

 狙撃兵は2016年に入隊したと述べ、身分証は所持していなかった。あごに負傷を負っており、一部の聴取には筆談で対応したという。

 2人のうち1人は今月9日に捕虜となった。いずれも負傷しており、ウクライナ側が必要な治療を行っている。