独・豪の大学と研究機関、X利用中止を宣言 科学的価値観と相容れず

独・豪の大学と研究機関、X利用中止を宣言 科学的価値観と相容れず

 ドイツやオーストリアの60以上の大学や研究機関は10日、共同声明でX(旧ツイッター)の利用を中止すると発表した。声明では、現在のXの運営方針が科学や民主的議論を重視する大学や研究機関の価値観に「反する」と指摘している。ドイツの複数メディアが報じた。

 声明によると、Xは右派ポピュリスト的な内容を拡散しやすくしているという。一部の大学は個別の声明も出し、イーロン・マスク氏がXを買収して以来、「特定の意図に沿ったコンテンツが優遇されている」と批判している。

 マスク氏はドイツの右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」支持を公言しており、2月の総選挙で同党への投票を呼びかけている。