石破茂首相は11日、マレーシアとインドネシアの訪問を終え、ジャカルタで記者団の取材に応じた。24日から始まる通常国会について「全てを受け入れるわけではないが、野党支持者や無党派層にも『政府の主張にも一理ある』と理解してもらえるよう、誠実に説明していきたい」と述べた。今夏の参院選と同時に衆院選を実施する「ダブル選挙」や野党との大連立の可能性に関しては、「そのような話は一切していない」と否定した。
立憲民主党などが主張する選択的夫婦別姓の導入や企業献金禁止については、「各党での議論が大事であり、現時点で断定的なことは言えない」と述べるにとどめた。
外交に関しては、トランプ次期米大統領と協力し、日米両国が東南アジア地域で積極的に関与していく重要性を強調。「この地域で日米が協力し、平和と安定を支えることがインド太平洋全体にとって大きな意義を持つと、トランプ氏とも意見を一致させたい」と述べた。また、「トランプ氏がこの地域への関心をどの程度持つかは会談してみないと分からないが、日本にとっても米国にとってもこの地域への関与が重要だ」との認識を示した。
トランプ氏との会談については2月以降の実現を目指して調整中だが、「できるだけ早く会談したい」と述べるにとどめた。