この記事は宮崎放送で公開されている記事をわかりやすく編集したものです。
宮崎県内の山沿いでは、標高が高い場所で9日から大雪が予想されています。積雪や路面凍結時に特に注意が必要なのが、車のスリップ事故です。JAF・日本自動車連盟に、事故を防ぐためのポイントを聞きました。
武澤直穂記者「雪道や凍結した道を運転する際に、どのような点に気を付けるべきでしょうか?」
積雪や路面凍結により危険なスリップ事故が発生します。JAFによると、先月、九州各県ではスリップによる立往生などで102件の救援要請が寄せられたとのことです。
JAF宮崎支部の三善博昭さんによれば、スリップ事故が特に起こりやすい場所があります。
三善博昭さん「特に危険なのは、風通しの良い橋や陸橋、トンネルの出入り口です。これらの場所は路面が凍結しやすいため、十分な注意が必要です。」
運転時の注意点については、以下のように話します。
三善博昭さん「最も大切なのは、『急』のつく運転を避けることです。急発進・急ブレーキ・急ハンドルはスリップの原因になりやすいので、慎重な運転を心掛けてください。」
さらに、雪道や凍結路でノーマルタイヤを使うのは非常に危険です。ノーマルタイヤでは、ブレーキ後に停止するまでの距離がスタッドレスタイヤの約1.7倍に達します。
雪道ではタイヤチェーンの準備が必要で、金属製やゴム製のほか、取り付けが簡単な布製チェーンもあります。
三善博昭さん「タイヤの上側からチェーンをはめ、しっかりと内側まで入れた後、車を少し動かして下側を取り付けてください。」
ただし、サイズが合わないチェーンは外れたり、効果を発揮しなかったりするので注意が必要です。
三善博昭さん「冬の悪天候時は、外出を控えるのが最善策です。それでも外出が必要な場合は、注意点を守り、安全運転を心掛けてください。」
また、寒い日にはフロントガラスが凍ることがありますが、お湯をかけると割れる恐れがあります。氷を溶かすスプレーやエンジンをかけてゆっくり溶かす方法が効果的です。