渋谷の老舗薬局「三千里薬品」閉店 62年の歴史に幕

渋谷の老舗薬局「三千里薬品」閉店 62年の歴史に幕

 渋谷駅前交差点(渋谷スクランブル交差点)に面した老舗薬局「三千里薬品 神南店」(渋谷区神南1)が12月31日をもって閉店した。同店は1962年(昭和37年)に「三千里薬品」の第1号店としてスタート。1952年(昭和27年)に開業した「三千里食堂」がルーツで、その後「ハチ公前のくすり屋さん 三千里薬品」として業態を変更。開業当時、定価販売が主流だった大衆薬や化粧品を低価格で販売し、建物の変遷を経ながらも同じ場所で営業を続けてきた。地下1階と地上1階の2フロア構成で、店舗面積は約16坪。赤と青のロゴが印象的な外観は、渋谷駅前の象徴の一つとして長く親しまれてきた。

 閉店後は、スクランブル交差点の西側に位置する「宇田川店」と統合される予定。経営元のエイシャンブラザース(目黒区)によれば、今年中を目標に別業態の店舗としてリニューアルオープンを計画しているという。

 また、同じ「MAGNET by SHIBUYA109」1階に入居する老舗甘栗店「天津甘栗」は、経営元が異なるため、営業を継続するとのこと。