1月2日、大阪・新世界の商業施設「MEGAドン・キホーテ」で放火を試みたとして、34歳の無職の男が逮捕されました。
逮捕されたのは大阪市西成区に住む無職の増田陽介容疑者(34)で、現住建造物等放火未遂の疑いがもたれています。増田容疑者は、同日午後2時頃、大阪市浪速区恵美須東にある「MEGAドン・キホーテ新世界店」の店内で、陳列されたハンガーラックに布を持ち込み、2度にわたり火をつけたとされています。
当時、店舗は営業中で、パーカーなど一部の衣類が燃えましたが、店員が迅速に火を消し止めたため、けが人は発生しませんでした。
防犯カメラや目撃情報から、増田容疑者は事件の約2時間前から店を出入りするなど、不審な行動を繰り返していたことが判明。警察は容疑者の自宅を特定し、犯行に及んだと断定しました。
調べに対し、増田容疑者は「間違いありません。建物が燃え尽きればいいと思い火をつけた」と供述。さらに、「燃えやすい衣服売り場を狙った。イライラを晴らすために火をつけた」と話していることから、警察は容疑の裏付けを進めています。
現場の商業施設はJR新今宮駅の北東に位置し、通天閣や天王寺動物園、スパワールドなどが並ぶ「新世界エリア」にあります。2004年に経営破綻した都市型遊園地「フェスティバルゲート」の跡地に建てられた施設です。