中国チベット自治区シガツェ市で7日午前9時5分(日本時間同10時5分)ごろ、マグニチュード(M)6.8の地震が発生し、53人が死亡した。国営新華社が報じた。地震で家屋が崩壊し、住民が閉じ込められたため、救援隊が現地に派遣された。中国地震局によれば、震源の深さは10キロで、約20分後にはM4級の地震も観測された。シガツェは自治区南部に位置し、ネパールやブータンと国境を接している。市政府によると、シガツェ市の人口は約80万人。
中央テレビの報道では、震源地から半径20キロ圏内には約6900人が暮らしており、いくつかの村で多くの家屋が倒壊しているという。
震源地周辺は標高4000メートル級の高地で、地震発生時には住民が建物の外に避難したとのこと。現地では通信が不安定な状態にあり、電力も停止していると伝えられている。
また、中央テレビは商店内で商品が棚から落ちる様子を映像で紹介。中国のSNSには、被害を受けた建物や、道路に散乱したがれきの映像が多数投稿されている。