立憲民主党の野田佳彦代表は6日、石破茂首相らが提案する与野党の「大連立」の可能性に関して、「大連立を組む状況にはない。自民党を下野させ、政治の流れを変えることが我々の使命だ」と記者団に語った。野田氏は東日本大震災当時について「与野党が協力した例はあった」と振り返りつつ、「現状ではそのような状況にはならない」との認識を示した。また、与党側が連立政権を議論する現状については、「少数与党となり、苦しい中で抱きついてきたいのではないか」と指摘した。
他の野党も連立への参加を否定している。日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は同日、「連立はない。自公政権と正面から対峙し、改革を進める」と述べた。国民民主党の古川元久代表代行も4日の年頭会見で「連立に加わるつもりは全くない。政策ごとに協議し、成果を目指す」と明言した。
首相は1日放送のラジオ番組で「選択肢の一つ」と大連立に言及。公明党の斉藤鉄夫代表も別の番組で「現行の選挙制度が大きな障害になる」と述べていた。