米国のジョー・バイデン大統領は、日本製鉄による米国製鋼(U.S.スチール)の買収計画を阻止する方針を決定しました。この情報は、事情に詳しい3人の関係者によって明らかにされました。ホワイトハウスは、この決定を3日に正式に発表する予定です。このニュースは、米国の有力紙「ワシントン・ポスト」が最初に報じたものです。
日本製鉄は、米国製鋼の買収を目指し、141億ドル(約2兆2200億円)規模の取引を提案していましたが、この計画に対してバイデン大統領は以前から反対の意向を示していました。しかし、これまでホワイトハウスが明確に買収を阻止する方針を表明することはありませんでした。今回の発表により、米国政府がこの取引を公式に阻止する意向を明確にしたことになります。
一方で、日本製鉄は、この買収阻止に関する報道について「コメントを控える」との姿勢を示しており、現時点では具体的な反応を見せていません。