奈良県警西和署は2日、斑鳩町在住の井上恭子容疑者(56)を殺人未遂の容疑で逮捕しました。井上容疑者は無職で、高齢者施設に入所していた母親(80)を一時帰宅させていた自宅で、母親を粘着テープで拘束し、殺害しようとした疑いが持たれています。署の発表によると、母親の口、両手首、両足首を粘着テープで巻き付けたまま、6時間以上放置したとされています。
事件が発生したのは、1月1日の午後11時ごろ、容疑者の自宅でのことです。母親はその後、病院に搬送されましたが、すでに死亡が確認されました。逮捕時、井上容疑者は「母に落ち着いてほしかった」と供述し、殺意を否認しています。事件の背景には、薬をめぐる口論があったとされています。
母親は高齢者施設に入所しており、昨年12月28日から井上容疑者の自宅に一時帰宅していました。この短期間の滞在中に、何が起きたのかを明らかにするため、警察はさらに詳しい捜査を進めています。