米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイは、2024年の営業利益が前年比27％増の474億4000万ドルとなり、3年連続で過去最高を記録したと発表した。第4四半期も71％増の145億3000万ドルで最高を更新し、通年の純利益は890億ドル、現金保有高は3342億ドルに達した。バフェット氏は「株主への手紙」で、日本の大手5商社への投資拡大の可能性を示唆し、現金保有よりも米国株を中心とした投資を続ける方針を明らかにした。
一方で、バフェット氏は米国の経済や通貨の安定についても警鐘を鳴らした。「財政の愚行」がドルの価値を損なう恐れがあるとし、政府には安定した通貨を維持する「知恵と警戒心」が求められると強調した。また、経済活動への参加を支える政府の役割を指摘し、不運で困難に直面した人々を大切にし、適切な支援を行うべきだと訴えた。アナリストのキャシー・シーファート氏は、バフェット氏が政治状況やマクロ経済への懸念を暗に示したと分析している。
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