フランスで4人死傷の刃物テロ発生 容疑者はイスラム過激主義者

 【自由通信】2月22日、フランス東部のミュルーズで、37歳のアルジェリア国籍の男が「アラー・アクバル」と叫びながら刃物で通行人と警察官を襲う事件が発生した。午後4時ごろに起きたこの襲撃で、69歳のポルトガル人男性が殺害され、警察官3人が重軽傷を負った。容疑者はイスラム過激主義者とみられ、テロ行為の危険人物としてリストに登録されていたことが明らかになっている。

 この男は過去にテロ行為を擁護した罪で有罪判決を受け、国外退去命令が出されていた。しかし、フランスの内務相によると、アルジェリア領事館に10回連絡を取ったにもかかわらず、送還が受け入れられなかったという。事件後、男は逮捕され、当局は背景や動機の捜査を進めている。