AP通信がトランプ政権高官3人を提訴 『アメリカ湾』表記拒否で取材制限、言論の自由侵害を主張

AP通信がトランプ政権高官3人を提訴 『アメリカ湾』表記拒否で取材制限、言論の自由侵害を主張

 【自由通信】メキシコ湾の名称を巡り、トランプ米政権から取材を制限されているAP通信が21日、スーザン・ワイルズ大統領首席補佐官ら政権幹部3人を相手に、制限の解除を求めてワシントンの連邦地裁に訴えを起こしました。憲法修正第1条で保障された言論の自由が侵されていると主張しています。

 米政府はメキシコ湾を「アメリカ湾」に改名しましたが、APは従来の表記を使い続けており、大統領執務室や大統領専用機での取材を認められていません。APは訴状で、「報道機関やアメリカ国民には、自分が使う言葉を選ぶ自由がある」と訴えています。

 APが狙われている理由は、地名や人名の表記ルールを定めたAPの「スタイルブック」が、他の報道機関にも大きな影響を与えているからと考えられます。訴状によると、ワイルズ氏はAPに送ったメールで、「湾の名称がスタイルブックに適切に反映されることを望む」と求めていたそうです。

Image: CNN