【自由通信】2017年、茨城県日立市の自宅アパートで家族6人を殺害したとして、1審と2審で死刑が言い渡された父親の裁判で、最高裁は21日、父親の上告を退ける決定を出しました。これにより、父親の死刑が確定します。
旧姓小松・土肥博文被告(40)は、2017年10月、日立市の自宅アパートで、当時33歳の妻と、3歳から11歳の5人の子を包丁で何度も刺し、さらにガソリンをまいて火をつけ、殺害した罪などに問われています。
1審の水戸地裁は2021年に土肥被告に死刑を宣告し、2審の東京高裁も2023年にこの判決を支持したため、土肥被告側は不満を抱き、最高裁に上告していました。
先月20日に最高裁で行われた弁論では、弁護側は、土肥被告が勾留中に心肺停止となりその後遺症で事件の記憶を失っていると主張し、「記憶がないままでは十分な弁護ができない」と訴え、死刑を避けるよう求めました。
一方、検察側は「弁護人と話し合うなどして、適切に裁判手続きを進められた」と反論し、死刑判決を維持するよう求めていました。
Source: 日テレNEWS NNN