円相場が一時1ドル149円台に上昇 2カ月ぶりの円高・ドル安水準

 20日の東京外国為替市場で、円の価値がドルに対して上がり、一時1ドル=149円台となりました。

 これは昨年12月初め以来、約2カ月ぶりに円が高く、ドルが安い水準です。

 日銀が少しずつ利上げをするとの見方が続き、長期金利が上がる傾向にあるため、日米の金利差が縮まると考えられ、円を買ってドルを売る動きが活発になりました。

 日銀の金融政策について、高田創審議委員は19日の講演で、企業の設備投資や賃上げなどの良い動きが続けば「さらに政策を強めるタイミングだ」と述べました。

 市場では、日銀が利上げの姿勢を変えていないと解釈されました。

 市場関係者は「日銀が追加で利上げするかどうかの動きが、為替市場に影響を与える状況が続きそうだ」と指摘しています。