【競争激化】百度、AIモデル「アーニー」をオープンソース化へ

【競争激化】百度、AIモデル「アーニー」をオープンソース化へ

 中国の検索大手・百度(バイドゥ)(9888.HK)は14日、次世代人工知能(AI)モデル「アーニー」を6月30日からオープンソース化すると発表した。競争が激化する中で大きな戦略転換となる。 

 百度のロビン・リー最高経営責任者(CEO)は、これまでクローズドソースが最適と主張していたが、ディープシークが低コストの高性能AIを開発し、状況が変わった。 

 また、13日には市場シェア拡大を狙い、AIチャットボット「アーニー・ボット」を4月1日から無料化すると発表。百度は多額の投資を行ってきたが、普及には苦戦している。AI製品追跡サイトAicp・ドット・コムの1月データによると、中国で最も多くの月間アクティブユーザーを持つのは字節跳動(バイトダンス)の「Doubao」で7860万人、次いでディープシークが3370万人、アーニー・ボットは1300万人だった。 

 百度は「今後数カ月でアーニー4.5シリーズを順次リリースし、6月30日から正式にオープンソース化する」と「微信(ウィーチャット)」で発表。現在の「アーニー4.0」は、米オープンAIの「GPT-4」に匹敵するとしている。

source: Reuters