埼玉・八潮市の陥没事故 運転席に運転手がいる可能性高まる 仮設管設置と約3か月の復旧工事へ

埼玉・八潮市の陥没事故 運転席に運転手がいる可能性高まる 仮設管設置と約3か月の復旧工事へ

 埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故について、埼玉県は11日午後6時からの会見で、新たな進展を発表しました。事故ではトラックが転落し、運転手の行方が2週間にわたり不明となっていましたが、下水道管内で見つかった運転席が本人のものと特定され、取り残されている可能性が高いと判断されました。

 大野元裕知事によると、警察や法医学者が運転席内部の映像を分析した結果、「人の可能性が否定できない」との結論に至ったとのことです。運転席は陥没現場から下流に30メートルの地点で確認されており、消防が捜索を進める方針です。

 救助活動では、地表から穴を掘り運転席を回収する方法が採用されることになりました。また、下水道管内の堆積物を避けながらバイパス工事も進める計画です。工事には約3か月を要する見通しですが、硫化水素の発生や堆積物による危険性があるため、安全を確保しながら慎重に進める必要があります。

 一方で、すでに完成したバイパス工事による効果が確認されたため、県内12の市と町に出されていた下水道使用自粛要請は、12日正午に解除されることになりました。