マクドナルド第4四半期決算 米既存店売上高が予想以上に急落、原因は消費低迷と健康問題

マクドナルド第4四半期決算 米既存店売上高が予想以上に急落、原因は消費低迷と健康問題

 米ファストフード大手マクドナルド(MCD.N)が10日に発表した2024年第4四半期決算では、米国内の既存店売上高が事前の予想を上回る減少となりました。大腸菌の集団感染による需要低下に加え、消費者が支出を控えたことが要因です。

 米既存店売上高は1.4%減少。ドライブスルーと配達のみ営業していたコロナ禍のピーク以来、最も大きな落ち込みとなりました。LSEGによるアナリスト予想の平均は0.4%減でした。

 支出喚起策として、24年を通じ割安なセットや期間限定メニューを強化。顧客数は前年同期比でやや増えたものの、1人当たりの平均支出額減少で相殺されました。

 海外市場では中東や日本が売上をけん引。国際開発ライセンス市場(IDLM)セグメントの既存店売上高は第4四半期に4.1%増加し、予想(0.43%減)を大きく上回りました。世界の既存店売上高は0.4%増加し、0.63%減の予想に反して増加しました。調整後の純利益は5%減の20億4000万ドルで、予想の20億7000万ドルには届きませんでした。