トヨタ、純利益4兆円超で過去最高更新 通期業績予想も上方修正

トヨタ、純利益4兆円超で過去最高更新 通期業績予想も上方修正

 トヨタ自動車が5日に発表した2024年4月~12月期の決算(国際会計基準)によると、純利益は前年同期比3.9%増の4兆1003億円、売上高は4.9%増の35兆6735億円と、いずれも同期間で過去最高を記録した。一方、営業利益は13.2%減の3兆6794億円となった。同社は同日、2025年3月期の通期業績予想を上方修正。売上高47兆円(前年比4.2%増)、営業利益4兆7千億円(同12.2%減)、純利益4兆5200億円(同8.6%減)に引き上げた。

 トヨタは2024年度上半期(4月~9月)、型式指定の認証不正やプリウスなどの品質問題により生産が停滞。グループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)で世界生産は前年同期比7.8%減の529万2千台となり、4年ぶりに前年を下回った。しかし、これを機に生産体制の見直しを進め、下半期には生産回復を目指す方針を示した。

 世界ではトヨタ車への需要が堅調。特に電気自動車(EV)の需要減少を背景に、得意のハイブリッド車(HV)が販売を伸ばした。2024年のグループ全体の世界販売台数は1082万台に達し、5年連続で世界首位を維持。トヨタ単独でも2年連続で1000万台を超えた。

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