アルファベット第4四半期決算 売上高予想下回る、クラウド成長鈍化で株価急落

アルファベット第4四半期決算 売上高予想下回る、クラウド成長鈍化で株価急落

 米グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL.O)は、4日に2024年第4・四半期決算を発表したが、売上高は市場予想に届かなかった。デジタル広告市場の競争激化やクラウド事業の伸び鈍化が影響したと見られる。株価は時間外取引で9%下落した。

 売上高は前年同期比12%増の964億7000万ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想の965億6000万ドルをわずかに下回った。クラウド事業の売上高は30%増の119億6000万ドルだったが、第3四半期の35%増から減速。市場予想の32.3%増、121億6000万ドルにも届かなかった。

 一方、ネット広告事業の売上高は10.6%増の724億6000万ドルで、予想の718億4000万ドルを上回った。検索事業も12.5%増の540億3000万ドルと堅調だった。1株当たり利益は2.15ドルで、市場予想の2.13ドルを上回った。

 スンダー・ピチャイCEOは、2025年の設備投資が約750億ドルに達するとの見通しを示した。市場予想は580億ドルで、2024年は525億ドルだった。アルファベットはAI開発を推進し、検索やクラウドサービスへのAI統合に多額の投資を行っているが、高コストや競争激化への懸念も高まっている。中国ディープシークの台頭も、米企業の投資判断に影響を与えている。

 ピチャイ氏は、AIによる検索要約機能「AIによる概要(AI Overviews)」が検索利用の増加につながったと説明。傘下の自動運転部門ウェイモは、数週間以内に東京でお披露目される予定だと述べた。

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