ドナルド・トランプ大統領は選挙運動中から繰り返してきた脅しを実行に移し、大統領就任直後にメキシコとカナダからのほぼすべての輸入品に25%、中国からの商品に10%の関税を課すことを決定した。関税は4日から発効する。大統領令でトランプ氏は、「違法なオピオイドなどの薬物の流入が我が国に深刻な影響を与え、生命を危険にさらしている」と述べ、関税措置の正当性を強調した。
市場への影響は深刻で、暗号資産市場がそのリスクを最も強く受けている。ビットコイン(BTC)は24時間前には10万6000ドルまで上昇していたが、2%下落して10万ドル前後にとどまっている。イーサリアム(ETH)やエックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)も6~8%下落。ホワイトハウス高官は関税に例外はないとし、フェンタニルの流入が止まるまで措置は継続すると表明。一方、カナダのトルドー首相は「アメリカが関税を導入すれば、カナダも即座に対応する準備がある」と反発している。
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