中国の王毅外相が自民党の森山裕幹事長と1月中旬に北京で会談した際、2月前半に中国で開催される冬季アジア大会に合わせた石破茂首相の訪中を非公式に提案していたことが31日、明らかになった。複数の日中外交筋が確認した。習近平指導部はトランプ米政権への対応を重視しつつ、日本との関係を早期に安定させたい意向とみられる。しかし、日本政府は2月7日を軸にワシントンで計画されている石破氏とトランプ米大統領の首脳会談を最優先とする方針。石破氏の訪中を同時期に調整するのは難しい見通しだ。
中国は日中首脳の相互訪問を早期に再開させたい意向。日中韓3カ国の首脳会談に合わせた李強首相の訪日や、新型コロナウイルス禍で延期された習国家主席の訪日実現を目指しているとみられる。
日中外交筋によると、王氏は1月14日に自民党の森山、公明党の西田実仁両幹事長と会談。正式な会談後、森山氏ら少人数の議員と話した際、黒竜江省ハルビンで2月7~14日に開催される冬季アジア大会の式典に合わせ、石破氏の訪中を提案した。
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