埼玉・八潮市で道路陥没事故発生から78時間経過 救助難航の原因は水害?日曜は雪や雨の予報

埼玉・八潮市で道路陥没事故発生から78時間経過 救助難航の原因は水害?日曜は雪や雨の予報

 【自由通信】埼玉県八潮市の道路陥没事故から78時間が経過しました。現場では“水との戦い”が続いていますが、あさっての日曜には雪や雨が予想され、影響が懸念されています。陥没した交差点が見える安全な場所からお伝えします。約2時間前、動きがありました。発生翌日の未明に穴から引き上げられたトラックの荷台部分が先ほどレッカー車に積まれ、搬出されました。

 陥没発生から78時間が経過しましたが、転落した男性運転手の安否は依然不明です。

 まず、陥没した穴に重機を投入するため、スロープの整備がきのう午後から急ピッチで進められています。本日中の完成を目指していますが、地盤が脆いため石灰などで補強する必要があり、実際に重機が稼働するまでは数日かかる見込みです。

 また、救助活動を難航させる要因の一つが水です。断続的に水が流れ込み、穴の中は崩落が続き不安定な状況にあります。現在、穴の大きさは直径40メートル、深さは15メートルに達しており、そのうち8メートルが土砂で埋まっています。

 さらに、八潮市では日曜早朝から雪が降り、昼頃には冷たい雨に変わる予報です。

 県では破損した雨水管からの流出を防ぐため、土のうを設置していますが、担当者は「雪や雨が救助活動に新たな壁を生む可能性がある。男性を一刻も早く見つけたい」と話していました。

 「人命救助の壁」と言われる72時間を超える中、現場では懸命な作業が続いています。

画像: 読売新聞オンライン